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  • 執筆者の写真MEYASUBOX

覚えたことを忘れる原因 & 解決法

更新日:2023年8月22日




<新しい知識を学んだ後にしてはいけないこととは?>

新しい情報やスキルを学んだ後に、忘れずに記憶に定着させたいと思うのは当然のことです。しかし、実際には多くの人が学習後にしてしまう誤った行動があります。


その誤った行動を取ってしまうと、学んだことが忘れ去られてしまう可能性が高まります。これが繰り返されると、何度も学習しても記憶が定着しづらくなってしまいます。


その誤った行動を防ぐ方法を紹介しましょう。


それは、学習やスキル習得の後に「何もしない」時間を取ることです。


新しいことを学んだ後、少なくとも10分間、他の活動を行わずにぼーっとする時間を作ることが、脳に記憶を定着させるために重要であることが研究によって示されています。


特に新しい分野の知識を学んだり、これまでに経験したことのないスキルを試す場合には、この「何もしない」時間が効果的です。


この時間によって、脳内の情報が整理され、記憶がより深く刻まれることが分かっています。この短い時間が、学んだことを確実に覚えるための一助となるのです。


<何もしない時間に記憶が定着する>

ヘリオットワット大学の研究では、写真の記憶の定着に関する興味深い実験が行われました。この実験では、60人の参加者を2つのグループに分け、異なる方法で記憶の定着を比較しました。


まず、参加者たちは写真を見て覚える課題を与えられました。その後、2つの異なるグループに分かれました。


一つのグループは写真を覚えた後、10分間何もせずに静かに休憩をすることが求められました。これは一種の「ウェイクフルレスト」と呼ばれるテクニックで、意図的にぼんやりとした状態を作り出すことで記憶の定着を促すものです。


もう一つのグループは、写真を覚えた後に別の活動を行うよう指示されました。


この2つのグループの記憶の定着に関する結果を比較した結果、ウェイクフルレストを行ったグループの方が、写真の細かい部分に関する記憶がより鮮明であることがわかりました。


一方、休憩を取らずに別の活動をしたグループは、写真の細部を正しく覚えることが難しく、似たような写真を同一のものとして認識してしまいました。


この実験によって、ウェイクフルレストという手法が記憶の定着に有益であることが示されました。写真を通じての実証であり、このテクニックが学習や記憶の向上に役立つ可能性が示唆されました。


<最低でも10分間の何もしない時間を>

資格の勉強や新しい理論の学習をする際、効果的な記憶の定着を促すためには、いくつかのポイントに気を配ることが大切です。新しい情報をしっかり脳に刻み込むために、以下の方法を考慮してみてください。


まず、勉強時間を決める際には、自分の集中力や体力に合わせて適切な時間を設定しましょう。そして、勉強の合間に10分程度の「何もしない休憩時間」を取ることを心掛けてください。この時間は、ウェイクフルレストと呼ばれるテクニックであり、意図的にぼんやりとした状態を作ることで記憶の定着をサポートします。


この休憩時間中は、新しい情報を入れずに脳をリラックスさせましょう。情報の整理や神経の繋がりの確立が行われる時間であり、この段階で新たな情報をインプットすると、記憶の定着が妨げられてしまいます。


特に難しい内容や忘れやすい情報を学習した後には、必ず10分間の休憩時間を取ることを心がけましょう。この間、スマートフォンや他の刺激的な活動に没頭するのではなく、何もしないで静かに過ごすことが重要です。


私も同様に、新しい情報を学習する際には瞑想や風景を眺める時間を作ります。これによって脳の整理と情報の定着が促進されます。


「忘れ物が多い」「内容をすぐに忘れる」という経験がある方は、終わったことに焦点を合わせるだけでなく、記憶の定着を確保するための時間を大切にしてください。ウェイクフルレストを取り入れることで、学習効果を向上させ、長期的な記憶を育てることができるでしょう。



記事: Blog2 Post
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