STAND UP!
テキサス大学が行ったシンプルな実験があります。この実験では、コールセンターの従業員167人を2つのグループに分け、一方は座って仕事をし、もう一方は立って仕事を行いました。
実験の結果を比較すると、立って仕事をしたグループは座って仕事をしたグループよりも驚くべきことに46%も高い成果を上げたことがわかりました。
この研究は、被験者としてコールセンターの従業員を選んだため、「結果」とは電話をかけた回数に対する契約成立率を指します。つまり、単純に立つことが結果にどのような影響を及ぼすのかを調査したのです。
なんと46%という数値は、コールセンターでの作業効率の向上を示しています。もちろん、他の職種で同じ数値が現れるとは限りませんが、立つことによって仕事の成果を向上させる可能性があることは大いに示唆されています。
また、この方法は手軽に取り入れられる点も魅力です。立つだけなので追加の費用は必要ありませんし、それによって効率が向上する可能性があることは、仕事の改善に取り組む上で興味深い結果と言えるでしょう。
授業中に急にウロウロするようなことは求めませんが、例えば自宅などで一人で勉強する際には、立って勉強することを試してみる価値があります。
この方法を取り入れることで、あなたの知性が向上する可能性があります。
読書をする際も、立ちながら行うことで集中力が高まることがありますし、勉強や仕事に使う机をスタンディングデスクに変えてみることも一考です。
私自身は、Bauhutteの昇降式スタンディングデスク（幅100cm×奥行45cm）を使用しています。
このような工夫によって、立ちながらの勉強や仕事がより効果的になるかもしれません。
身体の動きと知的活動の組み合わせは、新たな視点やアイディアを生む可能性があるため、ぜひ試してみることをお勧めします。
参考文献
Gregory Garrett, Mark Benden, Ranjana Mehta, Adam Pickens, S. Camille Peres & Hongwei Zhao (2016) Call Center Productivity Over 6 Months Following a Standing Desk Intervention, IIE Transactions on Occupational Ergonomics and Human Factors, 4:2-3, 188-195, DOI: 10.1080/21577323.2016.1183534