マルチタスクは脳に対して極めて有害な行為です。
マルチタスクとは、複数のことを同時に処理することを指します。例えば、SNSでのメッセージ交換と勉強を同時に行うことがこれに該当します。
時には効率が上がるかと思われるかもしれませんが、実際はその逆です。マルチタスクは頭の働きを悪化させ、結果的に作業にかかる時間が増えてしまいます。IQが15ポイント低下し、生産性は40%減少、作業時間とミスの回数は50%増加するという調査結果があります。
ただし、この影響を理解する際に、一つの事実を知っておくことが重要です。IQがわずか5ポイント変化するだけでも、人生に大きな違いをもたらすことが研究で示されています。そのため、IQが15ポイントも下がることは、人生の質を著しく低下させることになります。
更に言えば、マルチタスクによる脳へのダメージは、大麻やタバコの使用による脳へのダメージの3倍以上だと言われています。このことからも、その深刻さが窺えます。
そこで、私たちは「シングルタスク」を提案いたします。これは、一度に1つのタスクに集中する方法です。マルチタスクが複数のタスクを同時進行でこなすものなら、シングルタスクは一つのタスクに集中することです。
タスクごとに集中することで脳へのダメージを最小限に抑え、作業効率を向上させることができます。皆さんにおかれましても、どうかタスクをこなす際にはシングルタスクを実践してみてください。その効果を実感されることでしょう。