top of page
  • 執筆者の写真MEYASUBOX

学習効果を最大限に引き出す方法:勉強前の○○

更新日:2023年8月24日



学習における音楽の活用方法についてお話し申し上げます。一般的に、音楽を聴きながら勉強することは控えることをお勧めいたします。英ウェールズ大学研究所のNick Perham氏の論文により、音楽は作業効率を著しく低下させることが明らかにされました。


当該研究では、被験者に対し、8種類の子音を提示順に覚える課題を行っていただきました。この課題は、


①静かな環境

②好きな音楽を聴く環境

③嫌いな音楽を聴く環境

④変化状態(ランダムな数字の羅列を聞く)

⑤変化のない状態(同じ数字の羅列を聞く)


の5つの音環境で行われました。


その結果、被験者の思い出す能力が最も低下したのは、音楽を聴きながらの環境(②③)および変化状態(④)でした。逆に、最も正確に思い出すことができたのは、変化のない状態(⑤)でした。ここから、「聴きながら」の勉強法は非効率であることが明らかです。


しかしながら、なぜこのような方法が広まっているのでしょうか。音楽はドーパミンの分泌を高める効果があり、これが高揚感をもたらします。そのため、音楽を聴きながら勉強すると、達成感を感じる錯覚を生じ、勉強が捗った印象を与えることがあります。しかし、実際の実験結果からは、この方法は効果的ではないことが示されています。


そこで、我々は「音楽を活用するタイミング」について考えることが重要です。具体的には、勉強前に音楽を聴くことをお勧めいたします。音楽による高揚感は、勉強のモチベーションを高める助けとなるかもしれません。言い換えれば、音楽は勉強中ではなく、勉強前に聴くことで成績向上に繋がる可能性があるのです。


皆様の学習効果向上にお役立ていただければ幸いでございます。どうぞご参考になさってください。


記事: Blog2 Post
bottom of page